3時起床、決戦の朝!
赤城山ヒルクライムは当日受付のため、自分は前泊はせず、当日の早朝に移動するスケジュールです。
午前3時起床! 眠い目をこすりながら起床し、すぐにレヴォーグで出発。 移動中の車内で、前日に用意しておいた「脂質の少ないパン」を食べ始めます。餡もクリームも入っていないシンプルなパンですが、炭水化物量は十分。合計で約600kcalを摂取し、グリコパワープロダクションのドリンクも少しずつ飲み進めてグリコーゲンを充填します。
ルートの国道17号バイパス(上尾道路)は「本当に高速道路か?!」と思うほどスムーズに流れており、さいたま市の自宅から約1時間45分で到着。 駐車場に着いたのは午前5時頃。 到着直前にコンビニへ寄り、プロテインの調達と、トイレでの「軽量化」もしっかり済ませました。

装備と準備:下山用荷物とスタートウェア
駐車場から会場への移動は、事前の予習通り。周囲の流れに乗って自然にできた列に従い、スムーズに会場へ到着。まずは重要な「下山用荷物」を預けます。
【下山用荷物の中身】 山頂は寒いので防寒対策は必須です。
- 替えの長袖インナー
- 替えの半袖ジャージ
- ウィンドシェルジャケット
- 長指グローブ
- レッグカバー
- プロテインドリンク(ゴール直後のリカバリー用)
- 脱いだ汗だくのジャージ類を入れるビニール袋
【スタート時のウェア・装備】
- ジャージ: MORETHAN イエロー半袖ジャージ
- インナー: おたふく手袋 ノースリーブインナー
- パンツ: Castelli ビブショーツ
- グローブ: Castelli 指切りグローブ
- ソックス: MAVIC イエローソックス
- シューズ: MAVIC シューズ
- 補給食: アミノバイタル パワーショット赤(お守りとして携帯。計画的使用はなし)
スタート前戦略:富士ヒルの反省を活かす
ゼッケンは1800番台、第5グループ(申告タイム順)からのスタートです。
昨年の富士ヒルでは、集合時間に遅れて指定グループの後方スタートとなり、足の合うトレインに乗れずドラフティングの恩恵を受けられなかった苦い記憶があります。 その反省を活かし、今回は早めに列に並びました。
ここで赤城山の素晴らしいシステムを知りました。 **「バイクを待機列に置いておけば、スタート順(場所)が確保される」**のです。 おかげで早々に4列目をキープし、その後はトイレやアップなど自由に動くことができました。これは非常にありがたい仕組みです。

プレコミットメント:自分自身への誓い
スタート直前、弱い自分に負けないよう、以下の言葉を「プレコミットメント」として自分自身に唱えました。
- 220W以上を維持すること
- 230Wを目安に踏むこと
- 220W以下になったら、速やかにケイデンスを上げて出力を戻すこと
- 呼吸は深く、腹式呼吸で行うこと
- 「落合・堂平山で220W/53分できた」「富士スバルラインで208W/90分できた」事実を思い出すこと
- そして、弱い自分の気持ちに負けないこと
試走を含めて今回で4回目。車でも何度も通った道です。コースへの不安はありません。 計測開始地点まではパレート走行。L2以上には上げず、体を温める程度に抑えてゲートへ向かいます。

レース展開:焼肉店前から計測開始!
焼肉店の前を通過し、リアルスタート! 当初のプラン通り、220W〜230Wを目安に巡航。 運良く、速度と強度がちょうど合うカップルの方々のトレインがあり、後ろにつかせてもらいました。ここで出力を下げすぎず、かつ温存しながらタイムを稼げたのは大きな勝因でした。
【判断の瞬間:心拍170の危機】 単独走になったタイミングで、見知ったホワイトフレームのCANYONを発見。知り合いのArakiさんです! 「付いていけるか?」と一瞬考えたものの、体は自然に反応していました。 しかし、ペースが速い。自分にはオーバーペースです。 心拍数が165を超え、170近くまで上昇。「これ以上付いていったら、後半動けなくなる」と冷静に判断し、勇気ある離脱を選択しました。
そこからは心拍数を160〜165bpm、パワーは220W以上維持を意識。 気づけば無心でペダルを回し続けていました。
テクニックとデータ活用
【呼吸法】 苦しい時こそ呼吸に集中しました。
- 強く、スッと吐き出す。
- 2回に分けて吸うイメージで、お腹の底へ酸素を送る。 口をすぼめて大きく吐くことで、ペダリングの出力が安定し、もうひと踏ん張りできる感覚がありました。
【ペダリング】 赤城山は勾配がきつい箇所もありますが、ほぼシッティングでクリア。 「出力が220Wを下回ったらケイデンスを上げる!」 この呪文を唱え続けました。誰かに付いていくことより、自分の出力を維持することに集中しました。
【機材ハック:1kmごとの平均出力通知】 今回、サイコンの設定で「1kmごとに平均出力を通知」するようにしていました。 これがペース維持に大正解。「この1kmはタレていないか?」が可視化され、自分を鼓舞する仕組みとして機能しました。 これは次回の富士ヒルでも絶対に採用します。
ゴールスプリントと応援の力
気づけば最終コーナー。残すは最後のストレートのみ。 残っている力を振り絞り、無酸素領域、それに迫る強度で立ち漕ぎスプリント!
その時、聞き覚えのある声が! 「タビトム!」「踏め!回せ!」 太郎さんです! 手を振る余裕も、視線を送る余裕すらありませんでしたが、その声は確かに届きました。 「ゴールまでもっと踏んで回すことが、応援に応えること!」 不思議と残っていた力をすべて出し切り、ゴールラインを駆け抜けました。
ゴール後は係員の方に「大丈夫ですか?」と声をかけられるほどフラフラに。それほど出し切れた証拠です。

結果と検証:78分47秒の意味
走行中から「目標の81分切りはいける」という感触はありました。あとはどこまで縮められるか。 結果は……
Time: 78分47秒
これを独自の回帰式で富士ヒルタイムに換算すると、 富士ヒル換算:約87分48秒
ようやく、「ブロンズリング」を獲得できる実力レベルに到達しました。 2025年6月の富士ヒルでは、意識も練習も足りず、結果も伴いませんでした。あの日、富士スバルラインに置き忘れてきた自信を、少しだけ取り戻せた気がします。

次なる挑戦へ
6月から9月末まで積み重ねてきたトレーニングは、間違いではなかった。それが証明されました。 しかし、ここはあくまで赤城山。本番は2026年6月の富士ヒルクライムです。
今回の結果に慢心せず、このタイムをもっと縮めるべく、また1日1日を積み上げていきます。 自分を信じて、自分が実行しているプロセスを信じて。


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